2008年04月17日

恋心に重ねあわせる月の満ち欠け

万葉の世界では、「すばらしい月」は満月。

恋人との出逢(あ)いは、満月に歌われるといわれていますよ。

毎夜毎夜、眺める月は徐々に満ちていって、満月になると欠けていきます。

この満ちては欠け、欠けては満ちる月を、万葉の女性たちは、恋心に重ねあわせていたのかもしれませんね。

山の端(は)の、ささら愛壮士(えをとこ)、天(あま)の原(はら)、門(と)渡(わた)る光(ひかり)、見らくしよしも

[坂上郎女(さかのうえのいらつめ)・万葉集]

意味: 山に上った月(つき)が、空を渡ってゆく光を見るのは素敵なことです。
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2008年04月14日

満月に歌われる恋人との出逢い

万葉の世界では、「すばらしい月」は満月。

恋人との出逢(あ)いは、満月に歌われるといわれます。

美しい月夜で、共寝ができるはずの夜なのに、恋人の訪れがなく、独りで寝なければならない夜。

逢えない悲しみを満月を見て、切ない恋心を歌ったのでしょうか?

春日山霞たなびき情ぐく照れる月夜に独りかも寝む
【坂上大嬢(さかのうえのおおいらつめ)・万葉集】

意味は、春日山に霞がたなびき、私の心もふさいでいる。月がせっかく明るく照っている夜なのに、独り寝するのは淋しいことよ。

この歌は、坂上大嬢が大友家持(おおとものやかもち)に贈った歌。

雪の上に 照れる月夜に 梅の花 折りて贈らむ 愛(は)しき児(こ)もがも
(大伴家持)
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2008年04月13日

月を詠んだ歌159首

「万葉集」には「月」を詠んだ歌が159首あるそうです。

花の中で最も多い萩の歌は137首、ほととぎすの歌は154首、これと比べてみても、月の歌がいかに多いことか。

月立ちて ただ三日月の 眉根掻(か)き 日長く恋ひし 君に逢へるかも
【坂上郎女(さかのうえのいらつめ)・万葉集】

意味は、月がまた生まれて出てくる時の、三日月のような私の眉(まゆ)を掻(か)いたからでしょうね。長くお会いできなかった恋しいあなたに会えたんですもの。

眉(まゆ)を掻(か)くと、人に会えるという迷信があったそうですが、もう逢えるか、もう逢えるかと長らく焦がれていた人に、ようやく逢えるという嬉しさ、そんな情景が浮かびます。
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2008年04月12日

月の歌ほんと多いです

万葉集に詠まれているもので、朝日を歌った歌よりも、月の歌って、ほんとに多いです。

どうしてなのでしょう?

特に女性の歌は、多くが恋にまつわるものです。

お昼の太陽が陽であるのに対して、夜の月は陰。

動的な太陽に、静的な月。

これが月を女性になぞらえるのかもしれません。

東に太陽が昇れば、希望の光。

西に沈めば、最期の輝きを見せて、夜となります。

闇夜に月は、神秘的。

夜、独りでいると、どことなく切なく、人恋しくなるかもしれません。

これですかね。

久方の天つみ空に照る月の失せなむ日こそ我が恋止まめ
(万葉集)

意味は、この天空に光り輝く月が消えてなくなる日まで、私のあなたへの恋心は消えません、ということ。
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2008年02月23日

2月21日の満月

一昨夜、2月21日の満月はとても綺麗でした。

天候は、その前日と比べて、穏やか。

月明かりで外の景色が見えるほどでした。

月は自分の力で輝くのではなく、太陽の光を受けて、時に赤く、時に黄色に、時に銀色に輝いているのですね。

それはそれは、あなたのように・・

21日の満月は、土星が並んで見えるということでしたが、目を皿のようにして見ても、よく分かりませんでした。

月見れば同じ国なり山こそば君があたりを隔てたりけれ
(万葉集・大伴池主)

意味は、月を見ると、あなたと私は同じ世界にいるのだと思います。たとえ、山があなたと私を隔てていたとしても、です。
posted by マダムフセイン at 17:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 万葉集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月20日

十五日(もちのひ)に 出でにし月(つき)の

十五日(もちのひ)に 出でにし月(つき)の 高々(たかたか)に 君をいませて 何をか思はむ
(万葉集より・作者不明)

意味は、 十五日に出てきた月(つき)のように、いまかいまかとお待ちしたあなた様をお迎えし、なにも思い煩うことなどございません。

万葉の女性たちは、月を眺めて、恋を託していたようです。

今から2500万年ほど前に、大陸の縁辺部から裂け始めて、2万年ほど前の氷河時代に現在の日本列島が形作られたとされています。

氷河時代は、今から1万年ほど前に終わって、このころより日本の四季が始まったのでしょう。

1000年も前、2000年も前、5000年も前から、ずっとずっと前から、芽が吹く春も、花が咲く夏も、花が散る秋も、花が枯れ、雪が積もる冬も、月はどこまでも連なる日本の山々や、果てしなく続く日本の海岸線を照らし続けていたのでしょう。

満月まで、いよいよ、あと1日。

2月21日は、満月を見て、楽しむつもりです。
posted by マダムフセイン at 17:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 万葉集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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